「日本の男女平等問題」は、高学歴と低学歴で二極化しているんじゃないかなという記事。
割と実感としても理解できる話なんだけれども、以前にもあった学歴で世界を二分化する試みというのはなにやらたいへん荒れるのでできれば別のネーミングで議論したいもの。
実際のところいわゆる「高学歴の世界」に低学歴の人がいるのも珍しくないし、その逆だって全然普通にあるのだ。
ただ真面目に「世界が違う」と言えるほどに、この両者は持ってる倫理観や常識がまるで違う。俺はたまたまどっちの世界にも顔を出す立場にいるのでその差を興味深く見つめてきた。
ここで一つ別のネーミングを思いついた。保守派と進歩派である。
保守派の人たちというのは、根本的に勉強しない人が多いようだ。昔ながらのやり方を大事にするし、それが研究が進んで否定されたとしても研究のほうが間違ってると思い込んでる。人間の知恵より伝統の蓄積を重んじる人たちだ。
進歩派というのは、基本的には勉強家が多いようだ。新しい知識や考え方を好み、それを取り入れ、よりよい社会を目指そうとする。反面、伝統的なやり方には非常に懐疑的だ。
言ってしまえば、右翼と左翼である。
知識をつけたインテリというのは基本的に左翼側につきやすい。大学で先端教育を受ければそうなりがちなのは想像できる。一方、こうした学的知識の乏しい人は頼るものが受け継いできた伝統しかないので、右翼側につきやすい。
たとえば上記のような書き方をした時、左翼側の人はたいてい統計に関する知識を持ってるので「たしかに傾向としてはあるかなあ」といった反応を見せる。一方右翼側の人たちは「インテリの右翼だっているだろ」といった反応を見せる。
さてこうした考え方というのは、別に大学教育だけで生まれるわけではない。環境要因ひとつとっても学校以外の部分というのは非常に大きいのだ。
だが、クラスタの大きさというのはあるし、そのクラスタにおける常識というのは形成されていく。
それが先述の記事のような違いになって生まれるのであろう。
「多分、日本の男女平等意識は、低学歴と高学歴でものすごく二極化している」
のではないでしょうか。
「日本の男女平等問題」は、高学歴と低学歴で二極化しているんじゃないかな
これも保守派と進歩派と読み替えてもそのまま通じる。逆に言えば保守派に学歴を持たない人が多く、進歩派には学歴のある人が多い。実はただこれだけの話なのではないだろうか。
現代社会というのは基本的に進歩派の考え方が徐々に浸透していく社会だ。なぜなら保守派の考え方というのは基本的に不平等社会で、それに不満を持つ人が少なからずいるからだ。できるだけ多くの人の幸福を、最大多数の最大幸福を目指そうと思えば進歩派にならざるを得ない。
言ってしまえば保守派の言うとおりにしてたら救われない人たちがたくさん出てきてしまうのである。代表格としては性的マイノリティなどがあげられるし、俺たちのようなサブカルチャーどっぷり人間だってそうだ*1。今でこそずいぶんよくなったが、まだ差別的な目線は消えたわけではない。
もっとも、進歩派がなんでもかんでもいいかというとそういうわけでもない。ある人は「左翼政権は社会保障に金を使いすぎて破綻しがち」と言っていたのだが、まさに日本の民主党がそうだった。
こうして学歴の問題ではなく基本的な思想に学歴が多少関わってる、ということを示すことでもう少しまともな議論に持って行きたいなと思うのではあるが、
確かに世の中には、そもそも平等を望んでない女性がけっこういます。
「日本の男女平等問題」は、高学歴と低学歴で二極化しているんじゃないかな
「デートは男がおごるのがあたりまえー☆」
みたいな女子のことです。
もちろん、こんな意識の女性は、高学歴女子にはなかなかいないでしょう。
しかし低学歴女子にはわんさかおります。
「デートは男がおごるのがあたりまえとか言い出す女は低学歴!」という罵倒は非常に使えすぎるので、この誘惑に打ち勝つ強い心を僕にください……。