狐の王国

人は誰でも心に王国を持っている。

2012-01-01から1年間の記事一覧

貧しい国が憧れた日本、途上国に吸い込まれる先進国人

先日、1週間ほどラオスの首都ビエンチャンに滞在していた。おいしいものがいっぱいあるよ、と同行者が言ってたので楽しみにしてたのだが、本当にいろいろおいしかった。ラオスという国は元フランス領であり、左ハンドルの国だ。そういう理由もあるのか、どう…

失われた20年で日本人が失ったのは「余裕」

先日、TEDxBKKに行って来た。なにやら最近は英語教材として持ち上げられてるTEDのローカルイベントTEDxのバンコク版である。あたりまえのことではあるが、TEDは英語教材なんかではない。知識と知恵を世界に広めるというミッションのもと、寄付ベースでなりた…

ネットユーザーがバンコクに来る前に知っておくべきこと

ここのところ書きたいネタはあるもののこの日記ともブログともつかぬサイトも更新してなかったのだが、そうこうしてるうちにブログ観光大使なるプロジェクトが始動していた。タイ王国首都バンコクに数名のブロガーを呼んで観光大使になっていただこうという…

安全地帯から一方的に殴れるのは「テレビの長所」、ネットの長所は自由と共有

安全地帯から一方的に殴れるのがネットの「長所」だもの。という記事。言いたいことはよくわかるけれども、むしろこれはテレビによってついた習慣ではないかと思う。ほら、よくいるでしょう、テレビに向かって独り言のように悪態をつくような人。それをネッ…

日本の保守派はなぜ非常識で頭が悪いのか

ときおり日本の新聞など読んでいると、表題のような疑問が浮かぶ。たとえ相容れない思想であっても、ちゃんと聞けばそれなりに納得のいく話にはなるものなのだが、どうも日本の保守派はまったく理解できないことを言いはじめることが多い。先日は以下のよう…

「ここにいてもいい」から「ここにいる」へ

エヴァ、新旧のファンの違いについて庵野インタビューという記事。 新世紀エヴァンゲリオンというアニメ作品については、俺にも並々ならぬ思い入れがある。まだ若かった17年前の自分を引きこんだあのアニメは、良くも悪くも時代を象徴しすぎていた。90年代初…

いじめっ子といじめられっ子を生み出すもの

昨今なにやらいじめ問題が盛りあがってるせいか、ときおり以下のような発言を見掛ける。 ブログの炎上に関して、炎上する記事を書いた側がいけないと思う人は、いじめられる側がいけないと思う人と大差ない。なぜなら、炎上というネット上のいじめを容認し、…

心の底から大好きだと言えるものに夢中になること

本当に好きなものは仕事にしてはいけない、なんてことはよく言われることだが、それはその楽しさに淀みが出るからだろうと思う。どんなに好物の食べ物でも、毎日そればかり食べてたり、食べたくないタイミングでも食べなきゃいけなかったら、好物とは言えな…

ダウンロード違法化の未来は警察国家ニッポン

アホらしい話だと思うのだが、2年前にダウンロード違法化されたあとは、刑事罰化が始まったようである。 DVDリッピング違法化+私的違法ダウンロード刑罰化法案、衆議院で可決 -INTERNET Watch 2年前に成立した違法化では、罰則は無しという抑止効果だけ狙い…

パソコンの終焉、タブレットの未来

今朝方、秋葉原のPCパーツ屋 『クレバリー』 倒産というニュースが飛びこんで来た。Akiba PC Hotlineでも報じられている。 部品から組み立ててパソコンを作る時代はもう終りだろうとは思ってたが、かといってこれがそれだけを意味するものではないことは、薄…

日本人は自らの宗教性にいいかげん気付くべき

多くの日本人が、日本は無宗教で自分は無宗派だと思い込んでることは、たびたび各所で指摘されている。実際そう感じてる人が多いのだろうなとは思う。だが事実はそうではない。日本はとても宗教的な国だし、日本人はすごく宗教的だ。もちろん特定の宗教団体…

そろそろ評価経済について一言いっておくか

なにやら近頃は評価経済が話題である。 「僕らは評価経済の高度成長期に入った」 週刊東洋経済インタビュー ノーカット版掲載! - 岡田斗司夫公式ブログ 岡田斗司夫氏の議論がいろんな意味で面白い: やまもといちろうBLOG(ブログ) 衆愚経済社会という絶望~…

世界の繋がりは見えるようで見えないから

世界には見えてるようで見えないもの、見えないようで見えてるものがある。俺たちは気軽に頭がいいとか悪いとかいうけど、それは本来見えないものだ。見えてるような気になってるだけにすぎない。頭の良さを本当に見ようと思うと、まず何をもって頭がいいと…

正しい歴史認識を得るために必要なこと

ある歴史勉強会に、友人のご好意で参加させていただいてきた。いろいろなお話をうかがって来たのだが、今までの経験や学んだことをあわせて、正しい歴史認識を得るためにはこういうことが必要なんじゃないかというのが教えていただいたことも含めてつらつら…

なぜ日本は息苦しい国なのか

表題のようなことはもうずっと昔から考えていた。なぜ自分は母国にいながら周囲となじめないのか、息苦しいと感じるのか。そしてそういう人々はどうも自分だけじゃないらしい。この国はどうして息苦しく感じる人たちを一定率生み出してしまうのか。一つはそ…

バカほど相手の意図を無視したがる

Geekなページさんの記事によると、なにやらノマド批判なるものが流行ってるようで。別に俺はノマドのつもりはないけど、ノマドな知人友人も多いので一言いっておこうかと。 えっ、「ノマド」ってそういうことなの……。 - 世界はあなたのもの。 ノマドとかライ…

あるべき大人像を模索していく

最近「生きる」とは何か、ということについてよく考える。定義するのは簡単だ。生きるとは、食べるものと着るものと寝るところを用意することだ。それらを用意する力を生活力という。昔はこれがとても難しいことだった。コンビニもないし外食は金銭的に無理…

困難な時代を生きる僕たちへ

なんとも陰鬱とした見出しと内容の記事があがっていたので。 困難な時代を生きる君たちへ (内田樹の研究室) 困難な時代を生きる君たちへ - finalventの日記 このふたりは50代、60代であり、バブルまでの高度経済成長の中、社会に出て大人になった人たちだ。…

あれが悪人だと指さす者の主観が悪を定めてる

かつてソクラテスは「善とは何か」を問いかけた。みな善や悪についてわかったつもりでいる。あれはいいもの、悪いものだと簡単に判断している。特に悪に対する判断は非常に軽薄だ。中田宏「政治家の殺し方」という連載がある。政治家の殺し方という本の抜粋…

Sugano `Koshian' Yoshihisa(E) <koshian@foxking.org>