日本はもう立ち直れないだとか、日本のWebは残念だとか言われてる昨今、みんな閉塞感も飽き飽きしてるんじゃないかと思う。
まあ海外に出ようぜみたいなのは日本じゃどうしたって敷居が高いしな。
というわけで「海外に出て働く」んじゃなくてさ、「海外のイベントに参加する」ってのはどうかと思うんだよな。
先日、バンコクのスィーパトゥム大学を借りて開かれたBarCamp Bangkokに参加して来た。Barcampってのはギークな連中が集まって、一人30分の小さなセッションをみんなでやるっていう代物。
実際のセッションはまあプロジェクタにPC繋いだり質疑応答したりもあるので、しゃべってる時間は20分程度かな。
この写真のように、登録を済ませたら参加者はみんな自分がしゃべるトピックを紙に書いて張って行く。紙には線を書くところがあって、その線が沢山ある紙を優先して、会場(大学の教室)と時間が割り当てられる。
たいていのセッションは英語なのだが、今回から現地人への配慮もあってタイ語のセッションが増えたそうだ。おかげで他に類を見ないほどの規模の人々が集まった。
実はバンコクでの開催の前週に東京でも開催されてたのだが、参加した日本人はわずかに10人ばかりだったそうだ。そういえば日本人のギーク連中が集ってるはずのあのサイトやこのサイトでもさっぱりBarcampの話が出てこない。やはり言葉の壁なんだろうかね。BarCamp Tokyoに行ってきたという10人の日本人のうちの1人の人がレポート書いてる。詳しいBarcampの紹介にもなってる良記事だからぜひ読んでみて!
Barcamp Tokyo に参加した人がBarcamp Bangkokにも来てたので話を聞くと、やはり日本ではコストが高いし、大学のセキュリティが割としっかりしてて無線LAN使えないし、なんてことを言っていた。
だったらさ、思い切って海外のBarcampに日本人が参加しちゃえばいいんじゃね?
別に外国人だからってどうこうってことないし、周辺諸国からいろんな人来てるし。ベトナムの天才美少女プログラマなんかもいたし、白人も黒人もいた。日本の女子高生のコスプレしてる女の子なんてのもいたし、妙にかわいいタイ人イラストレーターともお会いした。すっげえ楽しかった。
みんなでお泊まり保育ってだけでも楽しいのに、もうみんなノートパソコン持ってきてるしさ。その場でプログラム書いてる奴もいたり、WiiコントローラをMacBookに繋いで音楽鳴らすアプリ書いてる少年とかいたりさ。子連れや彼女連れなんかもけっこういたぜ。
git入門だとかその場でFirefox拡張を作ろうみたいな真面目なセッションもあれば、ひたすらアニメ談議に花を咲かせるセッションもあった*1し、ひどいのになると日本のAV女優について語るセッションなんてのもあった。
とにかく30分、自分が楽しいと思ってることを語ればいいみたいだ。
俺は日本のスマートフォンの状況を少し話させてもらった。英語で話さなきゃいけないので、日本語で書いてGoogle Translateを通してそれをスライド見せながら読んだ。そんなんでもたくさんの人が真剣に聞いてくれたし、たくさんの拍手も頂いた。興味持ってくれた人とその後話しこんだりもした。
こんなふうに迎え入れてもらえると、次はもっとちゃんと話さないと申し訳ないなって気分になるもんだね。
けどあの日本人から見るとテケトー極まりない部屋割り当てだとかやろうと言ったこともできてなくてもまあ楽しいからおっけーみたいな雰囲気とか、日本人は一度味わった方がいいんじゃないかと思う。
特に東南アジアは熱いね。おもしろい人がいっぱいいるわ。実はRails で行こう!の中の人と遭遇してすっかり話しこんじゃったりなんかもした。楽しかったなあ。
タイでのBarcampはこれで3回目。もしかしたら今年中にもう1回あるかもしれないし、無いとしても来年早々には4回目があるだろう。
次の開催はBarCamp.orgを見ればわかるが、この日記でもお知らせするつもり。その時には、みんなが来やすいような何かができるようにしておこうと思ってる。
英語が苦手でもいいじゃない。セッション見てまわってるだけでもけっこう楽しいし。それに今は自動翻訳があるんだから、スライド作ってちょっとしゃべるくらいはきっとなんとかなるよ。
俺も言葉の壁はまだまだ殴り続けてるだけで突破は遠いのだが、殴るか蹴るかしないとぶちやぶれないしな。
そういうわけで、とりあえずパスポートは用意しときなよ!