狐の王国

人は誰でも心に王国を持っている。

「広告ウザい」というなら積極的に自分の情報を業者に渡すべき

アレゲな広告はモバゲーばかりじゃないよなぁ。という記事を読んでたらこんな一文があった。

個人的にはパーソナライズされた広告が表示されるのがよいなぁと

アレゲな広告はモバゲーばかりじゃないよなぁ。 - P2Pとかその辺のお話@はてな

そういや最近Yahoo!なんかもパーソナライズ広告に取り組むとか言ってたよね。

そのへん個人の閲覧履歴やらなにやらチェックされるのは不愉快だプライバシーの侵害だという議論があるのはもちろん承知してるし、俺もあんまり愉快な気がしないのだけども、たぶんそれでお互い幸せになれるんだと思う。

「広告はウザい」というのはなんでウザいのか考えてみると、別に必要としてないのにチカチカ点滅などして目に入って来るからウザいわけだよな。テレビのCMにしてもいいところでCM入れられたりしていらつくわけだ。

そりゃあそんな広告はウザいに決まってる。

でもさ、例えばパソコンの部品を探してるときにレビューサイトの広告があったら? レンタルサーバを探してるときによさそうな価格を提示してる業者の広告があったら?

そういう広告は俺も実際に踏んだことがある。

俺がiPhone! iPhone!と鼻息荒くしてるというのに空気読まずにauの広告ばんばん出して来るGogole広告とか、無駄だろどう考えても。俺が首かけできるiPhoneケース探してるのもウェブの閲覧履歴見てりゃ推測できたりもするわけで、そういうiPhoneアクセサリの広告なら「お、お、よさそうなのある?」とかいって踏んだだろうよ。

広告は一つの「情報」だ。それが必要としてる情報なら、ウザいどころか消費者にとっても有益なはず。

こういう姿が本気で進化しつくすと、たぶんウェブ検索はいらなくなる。

「あー、検索するか」と思った時に見ていたページの広告に、すでに検索結果が出ている。

パーソナライズ+コンテンツマッチの行きつく先はそこになる。検索ページを利用するのは旧世代だけみたいな時代が、いつになるかわからないけど来るかもしれない。

暇潰しを必要としてる人には暇潰しができるサイトの広告が、レンタルサーバを必要としてる人にはレンタルサーバの広告が、特に検索するまでもなく目の前に飛びこんで来る。ついでに各種レビューサイトの広告まで飛びこんできて品質比較もすぐできる。そんな時代だ。

もちろんこういう広告はある程度規制を受けるだろう。パーソナライズ用に取得した閲覧データを見ただけでは個人を特定できないようにするなどの規制がかかるようになるはず。

けど、こういう問題を政治の場が認識するのはえらい先になるんだろうなあ。後手後手に回るのはしょうがないにしても、今の政治じゃどうにもこのスピードにはついてけてない。そっちも考えないといけないんだろうね。

Sugano `Koshian' Yoshihisa(E) <koshian@foxking.org>