狐の王国

人は誰でも心に王国を持っている。

ネットの有料情報にあまり意味を見出せない理由

日経BPのログインがうざくてしょうがない。まだ無料だからアカウント作れば見れるけど、そのログインがめんどくさくてたまらん。vimperatorかなにかで自動ログインするプラグインを書こうかと思ったのだが、そこまでして見たいか?と自問すると急速にやる気が失われる。

ただ閲覧にログインが必要、というだけでもそれくらいめんどくさいのである。

ウェブ関連問題に明るいジャーナリストの佐々木俊尚さんが、「佐々木俊尚のネット未来地図レポート」という有料メールマガジンをはじめるんだそうだ。この記事の末尾に書いてある。月額1000円だとさ。

無料メールマガジンなら俺もいくつか講読している。たいていウェブに転載されてるので、いざとなればリンクして言及できるからだ。

だが有料メールマガジンは一つも講読していない。おもしろくないからだ。おもしろくないというのは内容のことじゃなく、「お金を払わないと見れない」のがおもしろくないのである。

URIが無いからブックマークもできないし、お金を払ったひととしかその情報を共有できない。

ここではたと気付くのが、本、書籍との違いだ。

書籍にお金を払うのはやぶさかではない。そこから引用して記事を書くこともできる。だったら有料メールマガジンだって同じじゃないのか? じゃあなぜ俺は有料メールマガジンをおもしろくないと感じるのか?

半分は俺の内面の問題。ネットの情報というのはリンクして言及できるものであって、そうでないものはつまらないという価値観が俺の中にある。昔使ってたガイアックス日記サービスなんかは記事のいわゆるパーマリンクが無くてしょんぼりしたものだ(いまはさすがにあると思うけど)。

もう半分は、書籍はお金を払わなくても読めるというのがある。図書館は我々庶民の味方だ。立ち読みでざっと必要なところだけ見るということもできる。ネットの有料情報にはそういうものはない。

結局買うのはいいにしても「自分だけの情報」になりがちなんだよな。有料か否かというのは10円か11円かの違いよりも遥かに大きい。支払いめんどくさいし、「見てみてよ!」と言ったところで見てもらえない。

だから結局ネットの有料情報ってのはほとんど見ない。見る必要性も感じない。

しかし、あの佐々木俊尚さんがやるというのなら、俺の想像を越える仕掛けがほどこされてるのかもしれない。あるいは有料情報で利益があがるかのテストかもしれない。

しかも月額1000円とこの種の有料情報としてはけっこうお高い。週一で配信だそうだから、一通あたり230円。週刊の漫画雑誌並みの価格である。

単なる有料メールマガジンではないのかもしれない。そのへんは、ちょっと期待して正式な告知を待ちたい。

Sugano `Koshian' Yoshihisa(E) <koshian@foxking.org>