とうとう成立してしまったネット規制法。いろいろ頭来ることばっかだな最近。
いや、俺は規制賛成派。国がペアレンタルコントロール装備を義務付けるような流れは別段悪くないと思ってる。特にネットは多様なものがありすぎて、友達にもうっかり人糞の写真見て気持ち悪くなっちゃった人とかいるし。
でもねえ、これは無いわ。
問題点を赤字で示してくれてる記事があるのでそれを参照してみてくれ。
無名の一知財政策ウォッチャーの独言: 第101回:ネット規制法案全文の転載
こちらは別の角度から反対の声を上げよう。
青少年有害情報フィルタリングソフトウェアの新規開発は必要無い
あのさ、今日本で売られてる主要OSってWindowsとMac、どちらも日本より規制の厳しいアメリカ生まれよ?
ペアレンタルコントロールに相当するものが無いわけないじゃん。
Macは「システム環境設定」にずばり「ペアレンタルコントロール」があって見せたくないサイトのURLを突っ込んだりできるようになっている。
Windowsはもっと進んでて、かなり細かい設定をほどこすことができる。
IE7のメニューからツール->インターネットオプションを選び、「コンテンツ」というタブを押すと「コンテンツアドバイザ」というのがある。
これの「有効にする」ボタンを押すと以下のような画面が出てくる。
「ICRA3」という文字が見えるが、これは最近知ったのだけど、ウェブサイトに有害情報があるか、どのような内容が含まれるか、といったラベルを置いておいて、それを検知する仕組み。詳しいことは以下のサイトを参照。
こういうものが既にあるのに、法文の第29条第二節にあるような「青少年有害情報フィルタリングソフトウェアを開発し又は提供する事業者及び青少年有害情報フィルタリングサービスを提供する事業者」を支援してどうすんだと。
これも最近知ったのだけど、すでにオープンな規格PICSも策定されてるし、IEなんかは3のころからこれに対応してるわけ。
調べてないけどたぶんLinuxもPICS対応のproxyかなんかあるだろう。
つまるところすでに売られてるPCのほぼ100%がなんらかのフィルタリング機構を備えてるわけ。いまさらその装備を義務付けしたって追加のソフトウェアなんかいらないの。
ケータイサイトだって同じ技術で作られてるんだから、これに対応するだけいいはずだし、Wiiなんかにしてもペアレンタルコントロールはちゃんと装備してる。何の問題もない。
利権なんだろ?
もうこれは利権絡みとしか思えない。ちゃんと使えるものがあることを、こういうもの検討してる団体が知らないはずないだろ。知らなかったとしたらそれはそれで大馬鹿だ。今すぐ議員なんぞやめちまえ。
第十九条 インターネットと接続する機能を有する機器であって青少年により使用されるもの(携帯電話端末及びPHS端末を除く。)を製造する事業者は、青 少年有害情報フィルタリングソフトウェアを組み込むことその他の方法により青少年有害情報フィルタリングソフトウェア又は青少年有害情報フィルタリング サービスの利用を容易にする措置を講じた上で、当該機器を販売しなければならない。ただし、青少年による青少年有害情報の閲覧に及ぼす影響が軽微な場合と して政令で定める場合は、この限りでない。
(青少年有害情報フィルタリングソフトウェア開発事業者等の努力義務)
この「利用を容易にする措置を講じた上で」ってのが曲者よね。基準が曖昧すぎる。
別に今のPCだって難しいわけじゃない。メニューをちょいちょいと選ぶだけですぐフィルタリングできる。これを「素人にはわからないんです!」とかわけわからないことを言って余計なソフトを買わせようって算段だろ?
ふざけんなっつーの。
本当にやるべきこと
まあこういう状況になったのも多少は我々にも責任がある。ちゃんとセルフラベリングを推進・普及させて来なかった。反対反対言ってるばかりじゃどこぞの野党と同じだ。
そもそもそういう無知・無能な奴等を国会議員にしたてあげてきたのは我々の投票だ。
というわけで、俺たちがやるべきことは以下。