ブクマコメントでid:rnaさんに「Debianは1つのバージョンが結構長いこと現役になるからいいけどFedoraとかは大変だしなー」というコメントを頂いた。
思わず「それは違うよ! 使い方間違えてるよ!!」と言いたくなったのでとりあえず書く。
まずFedoraはつかっちゃダメです。Fedoraはリリースサイクルを速くして常に最新にしていくディストリビューション。Wikipediaの記述によれば、半年ごとのリリースと13ヵ月のメンテナンス期間が設けられている。
つまり新しもの好きや開発者向けのdistroなわけね。
もうひとつ、Debianは決してサポート期間は長くない。Debianのリリースサイクルはたしかどこかで18ヵ月ごとを目標としてると書いてあった覚えがある。実際には18〜24ヵ月ごとにリリースされてる。
新しいバージョンがリリースされると前のバージョンは、1年間oldstableとしてサポートされる。*1
つまり最長でもサポート期間は24ヵ月+1年で3年間。短くは無いけど決して長い方じゃない。
各ディストリビューションのサポート期間ってけっこう探しにくいのだけど、Linuxのサポート期間まとめという記事でいくつかまとめてくださってるのを見つけた。
RedHatやopenじゃないSUSEなど商用のdistroは当然長期サポートを期待できるものとして、フリーなものとしてやけに長いのがCentOS。さすがにRHELクローンだけあって7年間サポートしてくれるらしい。サポート期間に不安を持ちながらFedora使うくらいならCentOS使うべきだわね。
もうひとつ比較的サポート期間の長いdistroはubuntu。Fedoraと同じく半年ごとのリリースなのでサポート期間が短いかと思いきや、一部のリリースが長期サポート版(LTS)になっていて、デスクトップ版で3年、サーバ版は5年のサポートが得られる。
さすがにWindowsのように最短10年もサポートしてくれるOSは無いねえ。*2
もっとも、アップデートにライセンス料金が掛からない(コストは人手だけ)なので、Windowsなどよりは比較的気軽にアップデートできるというメリットもある。
確か南アの企業だったと思うけど、サポート期間の終了したDebianにパッチを提供してお金をもらってるところがあった。こういった企業がいくつか集まって長期サポートを提供したりするようになるんじゃないかな、そのうち。
それと「サポート」にはセキュリティアップデートの提供以外に、問題が起きたときに専門のエンジニアがきっちり問題を調べて解決してくれるというのもある。*3
こういった部分はおそらく地元企業がやるようになるんじゃないかな。今でもWindows製品を納入してるところはMSと連携してそういったサポートを提供してるわけよね。
MSがやってる部分は開発コミュニティやそれ専門の企業が担当するようになってくのかなあ。
というわけでLinux広まって行くといろいろビジネスチャンスあるかと思いますよ奥さん!