いのちの奪い方という記事。
食育と称して子供たちに動物を殺させて食べさせるというイベントがあったらしい。
なんだろうね。映画や漫画の残虐表現には眉をしかめるくせに……。*1
うちに出入りしてる子供たちには、「YouTubeあたり探しゃ動物しめる動画くらい転がってるぞ。見といたらどうだ」くらいのことは言うが、直接やらせようとは思わない。
あんまり食べ物を大事にしないので一度見せてショックを受けさせた方がいいかくらいのことは思ってるが。
実際のところ、残虐シーンはそれが映画であろうが実践であろうが見れば心に何かを残すものだ。
傷かもしれないし、(あるいは性的な)興奮かもしれない。それは子供によって違うだろう。
そのへん心理学で解明されてないのかと思ったが、ちょっと見当たらなかった。
でもたぶん、見せたほうがいいと言えるものじゃないと思う。俺だって見たくないもの。見れば心が疼くもの。
YouTubeでどこかの紛争の映像を見た。出てきたのは女性や子供の死体だった。目をまだ見開いて、虫のたかる死体だった。誰かのむせび泣く声が響いていた。
俺はブラウザのタブを即座に閉じた。
「現実なんだから受け止めないと」
理性はそうささやく。
でも無理。昔はけっこうグロ画像耐性強くてそこらの死体画像見たくらいじゃどうってことなかったけど、ここ数年はもうダメ。
子供の頃、魚釣りにいって、魚の首を切ってはらわたを引きずり出したりしたけど、今はもうやりたくない。スーパーでもさばいた魚買ってきちゃう。イカのわたを取るのも嫌になってきた。
なんだろうね、これは。
もちろん仕事として毎日のように裁いてりゃ慣れるだろうとも思うのだが、それは大人になってからの話。子供の頃に見ちゃったら、けっこうトラウマチックなもんになりかねないんじゃないかな。
冒頭の記事のはてぶコメントでguldeenさんやabc1cbaさんがおっしゃるように、子供の頃に鶏をさばいたりして鶏肉食べられない人というのは年配の人にもけっこういるんだと思う。
これが日常だというならまあ慣れてるからいいのかもしれないけど、物心ついてから初見というのはかなりの衝撃になるよね。
だから俺は基本的には規制賛成派なの。もちろん表現するなというわけじゃなくて、うっかりそういうもん見ちゃって心に傷を負ったりしないための予防措置としてね。
見るなら見るでもちろんいいと思うんだけど、それは保護者同伴の元、覚悟を持って見せるべきじゃないかな。
そのためにはテレビやら漫画やらでいきなり出てきちゃう可能性があるのはよろしくないと思うんだよね。
「見る権利」「表現する権利」と一緒に、「見ない権利」も守りましょうってとこかね。
覚悟も無いところでいきなり見るもんじゃないと思う。
id:guldeenさんの言う通り、「魚釣り→天ぷらから始めるべき」なんだろうな。俺はニジマスくらいしか釣ったこと無いが、ワカサギあたりならさばかなくてもいいんだっけ。
*1:同一人物が言ってるわけじゃないだろうけど……いや言ってたりする?